技術・研究開発セミナー・技術書籍なら情報機構

生体適合材料・生体適合材料 書籍

生体適合材料・医療用プラスチック

〜材料の設計・開発から成形加工まで〜


発刊・体裁・価格

発刊  2014年4月23日  定価  40,700円 (税込(消費税10%))
体裁  B5判 144ページ  ISBN 978-4-86502-058-8   →詳細、申込方法はこちらを参照

→書籍を購入された方へ(アンケートのお願い)
→PDFパンフレットを見る

生体適合材料・医療用プラスチック 書籍

本書籍申し込みはこちらから → 

内容例

高機能、かつ安全な材料で医療機器産業の明日を拓く!

・医療製品開発に必要な生体適合性・血液適合性
・バイオ界面の設計、水分子の役割
・生体適合性,安全性をそなえたプラスチック医療機器の成形加工
・リスクから見た医療機器の安全性、原材料メーカーの製造物責任
・有機 無機ハイブリッド材料、医療応用の現状と今後の期待
・植物由来接着剤の接着力とその安全性
・絹を用いた抗血栓性小口径人工血管、人口角膜、人工骨の開発
・PC基含有ポリイミドからなるナノシート、血液適合性
・血液透析膜等の医用膜の設計・開発
・医用膜の特殊性である血液接触時の反応、性能低下に関する事例
・人工関節(摺動面)に用いられる高分子材料とその改質
・正常な涙液層の維持、コンタクトレンズの乾燥低減

執筆者一覧(敬称略)

田中 賢 山形大学 大学院理工学研究科 バイオ化学工学科バイオ工学専攻 理学博士
山脇 昇 京セラメディカル(株) 研究開発統括部 研究技術調査部 責任者
石川健次 テルモ(株) 品質保証部 部長代理
橋詰峰雄 東京理科大学 工学部 第一部 工業化学科 准教授 博士(工学)
飯島一智 東京理科大学 工学部 第一部 工業化学科 嘱託助教 博士(工学)
早坂里奈 九州工業大学 工学部 応用化学科 高分子先端材料研究室 研究補助員
金子大作 九州工業大学 工学部 応用化学科 准教授 理学博士
朝倉哲郎 東京農工大学 大学院工学研究院生命機能工学部門教授博士(工学)
中澤靖元 東京農工大学 大学院工学研究院 生命機能工学部門准教授博士(工学)
長瀬 裕 東海大学 工学部 応用化学科 教授 工学博士
香山春彦 東洋紡(株) 総合研究所 機能膜開発研究所 リーダー
植月啓太 ナカシマメディカル(株) 総合企画部 プロダクトマネージャー 博士(工学)
渡辺剛士 (株)メニコン 総合研究所 量産推進部 部長

目次

<第1章.生体適合材料>

 材料設計に必要な生体適合性・血液適合性発現機構〜生体と材料の相互作用

1 健康・医療製品開発に必要な生体適合性・血液適合性
2 Poly(2-methoxyethyl acrylate) (PMEA)の特長
3 PMEAをコーティングした人工心肺
4 材料表面へのタンパク質吸着現象
5 血液適合性発現機構−吸着タンパク質から界面に存在する水の意状態に着目−
6 PMEAの血液適合性発現機構 −水分子の構造と運動性−
 6.1 高分子中の水の構造
 6.2 高分子表面の水分子の構造
 6.3 高分子中の水分子の構造と血小板粘着との相関関係
 6.4 PMEAが有する水の構造に類似した水の構造を有する高分子
 6.5 PMEAの水分子の構造と運動性
 6.6 水和状態に着目した材料設計の例


<第2章.成形加工技術>

 医療機器用高分子材料の種類と用途およびその成形加工技術

1 医療用高分子材料の種類と用途
2 医療用高分子材料の技術課題
3 高分子材料製医療機器の成形加工
 3.1成形加工の方法
 3.2特殊な加工方法


<第3章.安全性評価>

 医療用プラスチックスの安全性評価について

1 リスクマネジメントから考える安全性
 1.1 リスクから考える安全性
 1.2 原材料メーカーの製造物責任(PL)リスク
2 ISO 10993シリーズに基づく生物学的安全性
 2.1 薬事申請書との関係:JIS T0993-1リスクの最小化へ
 2.2 生物学的安全性評価報告書
 2.3 ISO 10993シリーズの構成


<第4章.材料の設計開発>

 有機 無機ハイブリッド材料の特徴・開発と医療用途への応用

1 有機 無機ハイブリッド
 1.1 有機物および無機物の特徴
 1.2 身の回りの有機?無機ハイブリッド
2 有機 無機ハイブリッドの作製法の概要
 2.1 有機 無機ハイブリッドの設計指針
 2.2 シランカップリング剤とその反応
 2.3 混合法
 2.4 in situ合成法
  2.4.1 無機成分存在下での有機成分の合成
  2.4.2 有機成分存在下での無機成分の合成
  2.4.4 有機 無機複合分子の重合
 2.5 基材表面へのハイブリッド化(逐次的な方法)
  2.5.2 分子集積膜の作製
  2.5.3 交互積層法
  2.5.4 高分子のグラフト化
  2.5.5 シランカップリング剤を利用した有機物の固定
  2.5.6 生体の無機反応に倣った方法
  2.5.7 気相法
3 医療用途のための有機 無機ハイブリッドの作製
 3.1 医療分野で利用されている素材
 3.2 医療分野で現在利用されている有機 無機ハイブリッド
 3.3 医療用途を目指した有機 無機ハイブリッドの作製

 アパタイトを用いた植物由来接着剤の開発と医療材料への応用

「ムール貝」の接着とは
1 ムール貝を模倣した分子設計
2 植物由来接着剤poly(DHCA-co-4HCA)の特性
 2-1 強力な接着力
3 さらなる接着力の強化に成功
4 生体安全性の確認
 4-1 生体内で安全に使用するために
 4-2 MTT試験
 4-3 ALP活性測定
5 アパタイトを触媒に利用した接着剤

 絹構造の解明と人工血管ほか再生医療材料への応用について

1 家蚕絹フィブロインの分子構造
2 家蚕吐糸管の構造と絹フィブロインの繊維化機構
3 絹を基盤とした再生医療材料の創出
 3.1 絹を各再生医療材料に合わせて成形するプロセッシング技術
 3.2 絹を用いた人工血管の開発
  3.2.1 組みひもを応用した人工血管の作製
  3.2.2 絹-ポリウレタン複合体による小口径人工血管の開発
 3.3 絹を用いた人工角膜の開発
 3.4 絹を用いた人工骨の開発

 リン脂質極性基含有ポリアミド・ポリイミドの合成と生体適合性

1. PC基含有ジアミンモノマーの合成と得られるポリマー
 1.1 ポリアミド
 1.2 ポリイミド
 1.3 ポリウレタンーウレア
2. ナノシートの作製と性質
 2.1 PC基含有ポリイミドからなるナノシート
 2.2 ナノシート表面の血液適合性


<第5章.様々な開発事例>

 医用膜の設計・開発と血液接触時の反応について

1. 医用膜の設計・開発
 1.1 血液透析膜
 1.2 血液透析膜への要求
 1.3 医用膜と生体適合性
 1.4 膜構造
2. 血液接触時の性能
 2.1 血液接触時の膜性能
 2.2 表面特性と相互作用

 人工関節の開発、使用される樹脂材料

1 人工関節に用いられる材料
 1.1 人工関節用材料の歴史
 1.2 UHMWPEの特徴
 1.3 医療用グレードUHMWPE
2 人工関節としての超高分子量ポリエチレン
 2.1 UHMWPEの課題
 2.2 架橋処理によるUHMWPEの力学的な改質
 2.3 ビタミンE添加によるUHMWPEの化学的な改質
 2.4 その他の手法による改質

 コンタクトレンズと生体適合性

1 ソフトコンタクトレンズユーザーの不満No.1は『乾燥感』
2 『乾燥感』を低減するためのソフトコンタクトレンズ材料および表面創生
3 コンタクトレンズとムチン〜角膜適合性への挑戦
4 コンタクトレンズの新しい価値 
 4.1 薬物徐放性コンタクトレンズ(DDSコンタクトレンズ)
 4.2 バイオセンサー(回路内蔵)コンタクトレンズ

本書籍申し込みはこちらから → 

ページトップへ